今回ディナーをいただいたのは、銀座奥田さん。
並木通り沿い、カリオカビルの地下一階に入っている、知る人ぞ知る和食店です。銀座小十というお店で有名な料理人、奥田透さんが監修されているミシュラン星付きのお店です。
18時に予約を取り、たっぷり時間をかけてディナーをいただくつもりで行きました。
カウンターに通されると、真ん中にスッと咲くお花が。
「桃の花です」と説明されました。春ですね~~~。
ちょっと早く着いてしまったので、ビールを飲みながら店員さんと談笑。
スペシャリテの山菜
一品目に出てきたのは、奥田さんのスペシャリテだという、山菜と平貝の和え物。
器が、平貝の殻なんですって!大きい貝なんですね。初めていただく貝です。
山菜は、全部でなんと15種類も入っているそうで・・・。名前をいくつか聞きましたが、覚えきれないので省略させていただきます。(汗)
山菜はそれぞれに仕事をしてあり、春の息吹を感じさせる苦みがたまりません。こういうものを「美味しいな」と思えるようになったとは、私も大人になったものです。
平貝は、ちょっと歯ごたえのある身で、山菜の個性を消すことがないシンプルなお味でした。
ハマグリの土瓶蒸し
次に出てきたのは、アツアツの土瓶蒸しです。
木の芽にかけて、まずはスープを飲みます。程よい塩気と旨味があるんですが、「これ、塩とか使ってないんですよ。全部ハマグリから出たものです」と、料理長の宮原さん。え~~~!それはビックリ。絶対塩使ってると思ってた。
塩気と出汁が出たあとのハマグリの身は、箸で取り出していただきましたが、柔らかくて美味・・・。体が温まる一品でした。
お造り
そして、次はお造り。
さよりの梅餡かけに、アオリイカに「このこ」をかけたもの、赤貝と生姜、そして、まぐろの藁焼きです。どれもひと手間かけた一品で、ただのお刺身じゃありません。そこが奥田さんのすごい所だなぁと思いました。
さよりは、お醤油でいただくとなんとなく味気ないのが常ですが、梅とはすごく相性がいいんですね!とても味わい深く感じました。
アオリイカは、包丁で仕事がしてあって、とても柔らかい!口に入れると溶けてしまいます。「このこ」という珍味も初めての経験です。
赤貝の歯ごたえも、いい感じ。生姜でさっぱりした仕上がりになっています。
まぐろは、藁の独特な香りを身にまとい、食べた事のない風味でした。
フグの白子とカラスミ
そして、次もまた食べた事のないもの。
可愛い器に入っているのは、フグの白子にカラスミを乗せたお料理。桜エビも入っています。奥の方にはホワイトアスパラガス。
この白子がまったりとしてなんともいえないコク。これだけでも美味しいんですが、カラスミの風味でより充実したお味に仕上がっています。贅沢な逸品~!
甘鯛のウロコ揚げ
お魚の焼き物は、甘鯛のウロコ揚げ。ソースは「うすい豆」です。筍が添えてあります。
ウロコがサクサクっとしていて、歯触りが良い!ソースにも合います。これ、ウロコが大きすぎると出来ないんだそうで、甘鯛だとちょうどいいんだとか。
太田牛とふきのとう
そして、私が待ちに待ったお肉が!!!(^o^)
但馬の「太田牛」です。はっきりいって、日本ではトップクラスの牛ですよ。それに、ふきのとうの揚げ物を振りかけてあるんです。なんという凝ったお料理!牛のフィレの甘味に、ふきのとうの苦みが加わり、大人の焼き物に仕上がっています。牛は柔らかく、口に入れると溶けてしまうような感じですが、味わいはしっかりあります。う~ん、これも食べたことがない料理です!!
こういう、滅多に口に出来ない高級品がサラっと出てくるのも、銀座奥田のディナーならではです。
イイダコとあなごの湯葉巻
まだまだ出るんです、奥田さん。次は、イイダコ、わらび、あなごの湯葉巻です。
これにも山菜が使われていて、春を感じさせてくれます。上に乗っているのは、筍の穂先の部分。なんとも絶妙な組み合わせです。
茶巾寿司
最後のご飯ものは、茶巾寿司でした。左側は白魚、右にはいくらが乗っています。
これがかなりボリューミーでして、(白魚も大き目)なかなかお腹にきました。(笑)
奥田さんでは「物足りない」という言葉は出てきません。最後までたっぷり食べられます。
デザート
デザートは、きなこといちごを巻いた焼き菓子と、よもぎのアイスクリーム、そして、とちおとめでした。この、よもぎアイスがなかなか渋くて美味しかったです。これまた、食べた事のない味でした。
日本酒「ZAKU」
友人が吞んでいた辛口のお酒も、載せておきますね。
ZAKUという名の日本酒。ちょっとだけ呑ませていただきましたが、非常に良い香りで、吞みやすく、美味しかったですよ。
ここでガンダムを思い出したあなたは、私と同世代ですね。笑
というわけで、山菜尽くし、春の香りを大人の苦みと共に味わった夜でした。銀座奥田のディナーを堪能した~!という感じです。奥田の皆さん、料理長の宮原さん、ありがとうございました!またいつか伺いますね。(^-^)
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